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TURN7『伝説』-EX-完全版

「っていきなりかんぜんばんかお?」

ん?どしたの?姐さん?

「いや、とばしたね、いきなり。」

筆が進んだんだよ!

「やればできるじゃん。」

でしょw



(言えない…二話で手札の計算間違ってて訂正めんどくさいからまとめたなんて言えない…。)

「どうした?ますたー?」

え?い…いやwwなんでもないよーwwでは、本編をどうぞ!



「さあ遊馬、デュエルだ。」

「うん!…って瀬奈…ここ狭くない?」

「…確かに。」

決勝の舞台…のはずだけど、ここはさっきまで戦っていたフィールドに比べると狭い。っていうかフィールドですらない…よね。

「まあ…出来なくもないけど…」

「よくぞここまでたどり着いた!」

「うお!」

「え!びっくりするなあ…。」

この声は…海馬瀬人さん…何事なの?

「貴様らにはこれからエキシビジョンを行ってもらう!」


エキシビジョン…?

「貴様らの前に二つのドアがあるだろう!そのいずれかを選べ!そしてその中にいる決闘者と闘え!」

「今更か…。」

「うん、今更だよね。」


「負けたものは即刻退場してもらう!つまり両方勝ち進めなかった場合ここでこの決闘街は終了だ!」


ええ…

「負けられないってことか…」

「厳しいなあ…。」

「さあ!選べ!まあ尻尾を巻いて帰るのも選択肢だがな…!」


うーん…

「…まあ選ばないって選択肢は無いな。」

「だね。」

「遊馬?どっちにする?」

「うーん…どっちでもいいけど…」

「…俺もだな。」

…はっきりしないなあ。

「…よし、コイントスにしよう。表なら遊馬が右、裏なら俺が右で。」

「わかったよ。」

まあどっちでも結果は変わらない気はするけど。

「…あれ?」

…多分コインがみあたらないんだろうな。

「小銭がない、遊馬、持ってるか?」

やっぱり。

「あるよー。ほら。」

僕はコインを親指で弾いて、瀬奈に投げる。

瀬奈は器用にそれを手の甲で受け取る。

「…裏だ。俺がこっちのドアだな。」

「じゃあ僕はこっちだね。」

僕と瀬奈はドアの前に立つ。

あ、そうだ。

「瀬奈!」

「何だ?」

何か激励の言葉を…

「うーん…」

そうだ、こうしよう。

「また向こうで!」

瀬奈は力強くこう答える

「ああ!」

そして僕はドアに入った。

その中は…

…あれ?

真っ暗…

「…誰かいるのー。」

思い切って声を出してみる。

「そっか…遊馬がこっちを選んだんだね。」

聞き覚えのある声が返ってきたと共に、辺りの照明が一斉に付いた。

「うわ…。」

眩しい…

「やあ、遊馬、ここまでよく来たね。」

そこにいたのは見覚えのある…っていうか毎日見ている顔。

「…父さん。」

「ってことは瀬奈は向こうか…ちょっと複雑な心境だな。僕としては。」

「…かもしれないね。」

こっちの相手が父さんってことは、きっと瀬奈の相手はあの人だ。

「ん?遊馬は知らないはずだけど?」

「うーん、色々あったんだよ、僕にも。」

「そうなんだ。まあいいや、さあ遊馬!僕とデュエルだ!」

今僕の前にいるのはいつもの玩具屋の店主の父さんじゃなくて、伝説の決闘者武藤遊戯。

今まで本気の父さんに僕は一度も勝ったことは…


無い。

でもそれが当然だと思ってた、伝説の決闘者に勝っちゃいけない、伝説に傷を付けちゃいけない、そんなことを思ってた。

でも今僕はその伝説を叩き壊さなきゃならない。

僕は…父さんに勝ちたい!…いや勝つ!

「そうだね、父さん…さあ!デュエルだ!」

「「デュエル!!」」


遊戯LP4000

遊馬LP4000

「僕の先攻!ドロー!僕はイエローガジェットを守備表示!更にカードを一枚伏せてターンエンド!」

父さんのフィールドに黄色い歯車のようなモンスターが現れる。

…あんまりよくないパターンだな…僕にとって。

「僕のターン!僕は磁石の戦士βを召喚!βでイエローガジェットに攻撃!マグネット・タックル!」

βはイエローガジェットに向かって突進していく。

「リバースカードオープン!機動砦ストロング・ホールド!βの攻撃は防がせてもらうよ!」

イエローガジェットを守るように巨大な壁…いや、モンスターが現れ、ベータの攻撃を阻んだ。

「…だよね。」

遊馬LP4000→3700

「僕はカードを一枚伏せてターンエンド!」

「ドロー…いくよ!遊馬、魔法カード、同胞の絆を発動!僕はレッドガジェット、グリーンガジェットを召喚!」

遊戯LP4000→3000

…うわあ。

「ストロング・ホールドに三体のガジェットを合体!ストロング・ホールドの攻撃力は3000になる!」

ストロング・ホールドは体にガジェットを取り込み、ロボットのような姿になる。

「…でた。父さんの必勝パターン。」

「ふふ、そうだね、さあいくよ!ストロング・ホールドでβに攻撃!スチール・ギア・クラッシュ!」

βに襲い掛かるストロングホールド…。

まあ…確かに必勝パターンなんだけど…。

「悪いけど読んでたよ、父さん!リバースカード!二重魔法!僕はこのターン父さんが発動した魔法カードを使うことができる、僕は同胞の絆を使わせてもらうよ!ライフを1000支払いデッキから磁石の戦士α、γを召喚」

僕のフィールドに三体の磁石の戦士が揃う。

「α、β、γを合体!磁石の戦士マグネット・バルキリオン!」

三体の磁石の戦士は一つになり、その力は何倍にも膨れ上がる。

「そして反撃!マグネット・セイバー!」

マグネット・バルキリオンは、ストロングホールドを迎え撃ち、その剣でストロング・ホールドを叩き切った。

遊馬LP3700→2700

遊戯LP3000→2500

「へえ、やるじゃない、遊馬。」

…必勝コンボを潰したのに…この余裕…まだまだ序の口って感じだね。流石伝説の決闘者。

「まあね、僕は瀬奈と約束したんだ、向こうで会おうって!だから絶対に負けないよ!父さん!」

「ふふふ、流石僕の息子って感じかな?僕は魔法カード、残された歯車を発動!このターン破壊されたガジェット族の枚数分、フィールドにコア・ガジェットを守備表示で召喚するよ!」

コア・ガジェット ATK/0 DEF/0

父さんのフィールドに、手足の取れたガジェットのパーツが現れる。

「さらに、コア・ガジェット二枚を生贄にささげ、出でよ!古代の機械巨人!」

何処と無く古めかしい、だけど、だからといって弱々しさはなくて、どちらかと言えば歴戦の屈強さを感じさせられる。

…っていうか。

「え!父さん!そんなカード使うの!」

「負けるわけにはいかないからね!僕はカードを二枚伏せてターンエンド!」

「父さんの奥の手ってやつ?」

「まあね。」

攻撃力は3000…まだ僕のバルキリオンの方が強い…けど、父さんのフィールドにはリバースカードが二枚…。

「うーん、僕のターン!ドロー!バルキリオンでゴーレムに攻撃だ!」

「リバースカード!突進!ゴーレムの攻撃力を700ポイントアップさせる!反撃!アルティメット・パウンド!」

「うわあ…」

遊馬LP2700→2500

「まだまだ甘いね。遊馬。」

「…別に油断してるわけじゃないんだけどね…魔法カード、マグネット・リターンを発動!このターン墓地に送られた α、β、γを復活!そして合体!マグネット・バルキリオン!カードを二枚伏せてターンエンド!」

…一応フォローはできたのかな。

「バルキリオンが蘇ったのか…やるね。」

「でしょ?」

「うーん、やるねえ、僕のターン!ドロー!魔法カード天よりの宝札発動!お互いの手札を六枚になるまでドローする!」

僕と父さんの手札が最大まで満たされる。

「いくよ!魔法カード!コストダウンを発動!手札のモンスターの星を減らすことで生け贄を軽減する!僕は、コア・ガジェットを生贄に古代の機械巨竜を召喚!」

フィールドが機械で作られた街に変わる、そしてまた機械のモンスター…今度のはドラゴンみたいな。

「更に魔法カード!融合!ゴーレムとドラゴンを融合!古代の機械竜人!」

古代の機械竜人(アンティーク・ギア・ドラグーン)
ATK/3700 DEF/2700

二体の巨大な機械のモンスターは合体して羽と尻尾が生え、竜の頭を持つ機械の巨人になる。

「いくよ!魔法カード、速攻!ドラグーンでバルキリオンに攻撃!アルティメット・クラッシュ!」

ドラグーンは飛び上がって、バルキリオンに襲い掛かってくる。

「リバースカードオープン!融合解除!バルキリオンの合体を解除する!攻撃は回避させてもらうよ!」

ドラグーンの攻撃は、バルキリオンがバラバラになることで捕らえられず宙を切った。

「まだまだ!リバースカード!僕も融合解除を使わせてもらう!ドラグーンの融合を解除し、ゴーレムとドラゴンの二体に戻す!ゴーレムでαに!ドラゴンでγに攻撃!」

ドラグーンもまたバラバラになることで、僕の磁石の戦士に追い討ちを仕掛けてきた。

「リバースカード!パワーコネクション!僕のフィールドの磁石の戦士は3体!攻撃力が1500ポイントアップする!反撃だ!α、γ!」

αは果敢にゴーレムに切りかかったけど、刃が立たずに、ゴーレムの拳で粉砕される。

γはドラゴンに殴りかかって、ドラゴンに強烈な一撃を叩き込んだんだけど、ドラゴンのあごで噛み砕かれる。

あ、でもドラゴンも崩れた、相打ちだったみたいだ。

遊馬LP2500→2400

「僕の考えではこのターンで終わらせるつもりだったんだけどね…まあ仕方ないか。僕はカードを一枚伏せてターンエンド!さあ、遊馬のターンだよ!」

父さんのフィールドには相変わらず攻撃力3000のモンスターが一体…

一方僕のフィールドにはβ一体…ちょっと厳しいな。

「僕のターン!ドロー!」

…よし!

「魔法カード!強欲な壷!カードを二枚ドローするよ!」

「…」

…このドローにかけるしかない。

僕は祈るようにデッキからカードをドローする。

…え?

これは引きが悪いと言うか…良いというか…

「僕は魔法カード、磁石の絆を発動する!デッキから磁石の戦士ζを召喚!」

「あれ?ζはγと合体するんじゃなかったけ?」

「まあね、ちょっと色々あってね…更にもう一枚磁石の絆を発動!デッキから磁石の戦士δを召喚!」

同じカードを二枚引くとは…

「フィールドに三体のモンスターが揃った…まさか!」

確かにここでオベリスクを召喚できたら圧倒的に有利、でも僕の手札にオベリスクは無い。

「うーん…そう行けばよかったんだけどね。僕はβとζを生贄にE・HEROネオスを召喚!」

僕のフィールドに進君の魂のカードが登場する。

「ネオスじゃ僕のゴーレムは倒せないよ。遊馬。」

「そんなことぐらい解ってるってば、僕は魔法カード、融合を発動!ネオスとδを融合!M-HERO ネオス・ブレイダー!」

ネオスに大振りの剣が握られる。

「魔法カード!速攻!ネオス・ブレイダーでゴーレムに攻撃!ブレイド・ラス・オブ・ネオス!」

ネオスは大剣を振り上げ跳躍し、その剣でゴーレムを頭から足元まで一刀両断する。

遊戯LP2500→2000

「…リバースカード!時の機械タイムマシーン!ゴーレム復活させてもらうよ!」

両断されたゴーレムの後ろから仰々しい機械が現れ、その中より再びゴーレムが現れる。

「…僕はカードを一枚伏せてターンエンド。」

「僕のターン!ドロー!僕は魔法カード壷の中の魔術書を発動!お互いにカードを三枚ドロー!」

「…何か…さっきからサービスいいね、父さん。」

「手札が足りなくて負けた。なんて遊馬に言って欲しくないからね。いくよ!僕は更に強欲な壷を発動!」

更にドローソース…

「…よし!魔法カード、祭壇の抜け穴発動!ゴーレムを二体のコア・ガジェットに戻す!そして死者蘇生!墓地から古代の機械龍を蘇生!そしてこの三体を生贄に…」

…三体生け贄のモンスター…まさか!

「さあ…出でよ!オシリスの天空龍!

あたり一面が雲に覆われ、その中よりとてつもなく巨大な真っ赤な龍が現れる。

「オシリス…でも…オシリスの攻撃力は手札に依存する…今のままじゃ、僕のネオスは倒せないよ!」

…言ってみたものの、父さんがそんなことを気づいていないとは思えない。

「まだまだ!魔法カード無限の手札を発動!そして更に魔法カード!冥界の氾濫!手札と墓地のカードを入れ替えさせてもらうよ!これで僕の手札は18枚!よってオシリスの攻撃力は18000!」

18000だって…そんな…。

「いくよ!遊馬!オシリスでネオスに攻撃!サンダーフォース!」

「リバースカードオープン!ガードブロック!ダメージは無効になって僕はカードを一枚ドローするよ!」

オシリスの口から放たれた電撃はネオスを飲み込む。

「ネオス・ブレイダーの効果!このモンスターが破壊されたとき、ネオスはフィールドに蘇る!」

「オシリスの効果!招雷弾!ネオスに2000ポイントのダメージを与えさせてもらうよ!」

オシリスの上の口が開き、そこから放たれた雷がネオスに襲い掛かった。

E・HEROネオスATK2500→500

「く…。」

「冥界の氾濫で手札に加えたカードはこのターン使用することができない。僕はこれでターンエンド。」

「僕のターン…ドロー!」

オシリスの攻撃力は18000、普通に考えて倒せるわけない…。

でも…

「いくよ!天使の施しを発動!カードを3枚ドローし、二枚を墓地におくる!」

…よし!

「…父さん。」

「なんだい?遊馬?」

「…このターンで決めさせてもらうよ!僕は磁石の戦士εを召喚!」

「甘いね、オシリスの効果!」

フィールドに現れた磁石の戦士は雷で粉々に粉砕される。

「…くっ。魔法カード、死者蘇生!蘇れ!オベリスクの巨神兵!」

「天使の施しの効果で墓地に送ったんだね…。でもオベリスクと言えども招雷弾は受けてもらうよ!」

オベリスクもまた、オシリスの雷を受ける。

オベリスクの巨神兵 ATK4000→2000

「…!更に魔法カード!磁力の暴走!墓地に存在する磁石の戦士を好きな数だけ蘇生する!蘇れ!δ!ζ!」

「オシリスの効果!」

「魔法カード!超電磁バリア!フィールドの磁石の戦士二体を守備表示にすることで相手からのダメージを無効にする!」

ζとδの間に電磁の壁が発生し、オシリスの雷を防ぐ。

「よし!」

「…やるね。」

「でしょ?δとζを神に生贄に捧げ、オベリスクの効果を発動!これでオベリスクの攻撃力は∞!」

両手に磁石の戦士を握り、その力を吸収する。

「くっ…!」

「オベリスクでオシリスに攻撃!ゴッド・ハンド・インパクト!

オベリスクの拳から放たれたエネルギーはオシリスを粉砕した。

「まさか僕のオシリスを倒すとはね…。」

「更に魔法カードマグネットリターン!墓地からδ、ε、ζを蘇生!三体を合体!出でよ!マグネット・オーディン!

剣の形をした磁石の戦士と、盾の形をした磁石の戦士、ブースターの形をした磁石の戦士が一つになり、その全てが集約された磁石の戦士が光臨する。

磁石の戦士 マグネット・オーディン
ATK1700 DEF/1700

「オーディンの効果!このモンスターはフィールド上のモンスター一体と合体することにより合体するモンスターのステータスをオーディンのステータス分アップさせる!ネオスと合体!M-HERO ネオス・オーディン!…ネオスのステータスは招雷弾で弱ってる…けど、これで攻撃力は2200!この決闘に決着をつけるには十分!ネオス・オーディンで父さんにダイレクトアタック!マグネット・ストライク・オブ・ネオス!

ネオスは地を蹴り跳躍する、その時背中のブースターが点火されネオスは一瞬で最高速に達する、そしてその最高速のまま、父さんを剣で切り裂いた。

「…僕の負けだ…本当に強くなったね…遊馬。」

「…父さん。」

遊戯LP2000→0

「子どもはいつか親を超えていくものだとは思ってはいたけどね…。」

「父さん…僕は…。」

何だか解らないけど、涙が溢れてきた。

「なんで遊馬が泣くんだよ、君が勝ったんだろ。」

「うぅ…。」

「もう、ほら、遊馬、これが僕のアンティカードだ。」

そう言って父さんは僕に一枚のカードを差し出してきた。

僕は涙をぬぐい、そのカードを見る。

「これは…オシリスのカード…。」

「そうだよ、これは僕が持つより遊馬が持つのに相応しいカードだ、僕に勝った君がね。」

「…うん。」

「さあ!行っておいで、遊馬!きっと瀬奈が待ってるよ!」

「うん…!」

「二人とも僕の大事な息子だけどね…まあ僕としては遊馬に勝って欲しいな、僕に勝った遊馬にね。」

「父さん…それすごいプレッシャーなんだけど。」

「あはは、そうかな。」

少しの空白。…よし。

「…じゃあ…行ってきます。父さん。」

「行ってらっしゃい、遊馬。」

父さんは僕の背中をポンと叩く。

文字通り背中を押され、僕は歩く。

すると目の前に再びドアが現れた。

そして僕はそのドアを開き、その中へ入っていく。
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