FC2ブログ

TURN6『蘇生』-EX-[エピローグ]

やっと…TURN6完結…


「ナニ、君ニプレゼントヲアゲヨウトオモッテネ…」

「へえ?一体何をくれるんだい?」

「…コレダヨ。」

そう言ってジャスティスは…いや、阿修羅は自らの目、千年眼をえぐり出し、こっちに投げてきた。

力がないのかそれはここまで届かず、地面に落ちる。

そして千年眼はそこに血溜りをつくった。

「…随分悪趣味なプレゼントだね。」

「ヨロコンデモラエタカナ?ナニ、ソレハコイツガ本来モツモノデハナイキミニコソフサワシイモノダ、現ニコイツハソレヲツカイコナスコトガデキナカッタ。」

空洞になった目から涙のように血を流しながら阿修羅は僕に話しかける、正直言ってかなり不気味。

「…なんで僕が持つべきなのさ?」

「テニトレバワカルサ、ソシテキミニモ全テヲシッテモラオウトオモッテネ…オシャベリガ過ギタナ…キミノハタラキヲ期待シテイルゾ…武藤遊馬。」

「君の為に働く気はないよ…だから前も言ったでしょ?叩き潰すって。」

「ホエタケレバホエレバイイ…マアイイ、サラバダ。」

阿修羅の体は糸の切れた人形のように崩れ落ちた。



「なんで…こんなに悲しいデュエルをしなきゃいけないのさ…」

楽しいはずのデュエルで人が傷つく…

こんなの僕のしたいデュエルじゃない。



「…あ。」

その時僕は僕の近くに落ちてる血まみれの千年眼を見つけた。



ジャスティスはこれが僕に何かを教えてくれると言ってたっけ…。

僕は千年眼に恐る恐る手を伸ばし、それを手に取った。

「うわ…」

千年眼は生暖かく、血でヌメヌメしている。

「一体…」

僕が千年眼を眺めていると、千年眼と目があった。

その時、何かが僕の頭の中で弾けた。

それは僕が何処かで見たことのあるような気がする映像。

…でもわすれてた、いや本当は今まで知らなかった。でも僕が見た映像。

確かに千年眼は僕に全てを教えてくれた。

「あ…そうだ…。」

ふと思い立ち、僕は階段を駆け上がる。

瀬奈に…会いたい。




「…早くつきすぎたかな。」

階段の上についたけど、まだ誰もいない…。

「心配…いらないよね。」

もし、瀬奈が勝ち進んで来れなかったら…

「いや、大丈夫だ、アテムだって一緒にいるんだ。」

自分で自分に言い聞かせるように僕は独り言をつぶやき続ける。

その時、階段を上る足音が聞こえる。



もう一つの階段から上ってくる人の顔を見たとき、僕の頭の中に色々な感情が膨れ上がって、何故か泣きそうになる。

…駄目だ、こんなとこで泣いたら何を言われるかわかんない。

涙をこらえ、顔に笑顔を作る、でも嬉しいのも本当だから自然に笑えた。

そしていつも通りに僕はこう言う。

「随分遅かったじゃない、瀬奈。」

何処か照れくさそうにそれをフン、と鼻で笑い瀬奈はこう答えた。

「色々あったんだよ。待たせて悪かったな、遊馬。」
スポンサーサイト



トラックバック

TB*URL

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

template by Lazy Diary

copyright © ハルの脳内ブログ all rights reserved.