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TURN6『蘇生』-[決意]

はい、やっとこさ書きはじめましたTURN6…

可能ならば最後まで一気に書き上げたい…

では、どうぞ。




俺の前に瀬奈が立っている。

俺は瀬奈に触れようと手を伸ばす。

すると瀬奈は、音もなくまるで砂時計の砂のようにさらさらと崩れた。

瀬奈!

俺は叫んだ。

だが、崩れた瀬奈は元に戻るわけはなく、崩れ去ったあとに残ったものも、どこかへ飛ばされていく。




「待ってくれ!」

…ん?

「おい!遊馬!瀬奈が!」

「あ…瀬…いや、アテムかな?」

「ああ…。」

目の前に進と遊馬がいる。

…さっきのは夢だったか。

ここは…

病院…?

何故俺は…

…!

そうだ…ジャスティスとのデュエルに…俺は…

その歯がゆさから、おれはベットのシーツを強く握り締める。

「ごめん…アテム…瀬奈は?」

遊馬からそう聴かれ、俺は瀬奈の存在を確かめる。

いつもそこにいるはずの瀬奈の存在が無い。



「すまない…。瀬奈は…俺を庇って…。」

「そっか…。仕方ないよ、瀬奈って道路で車に轢かれそうな猫を助けるような奴だからさ。」

いつもと変わらない様子の遊馬…。

「…すまない…俺は…」

「ほら!いつまでクヨクヨしてんのさ!」

「…だが…俺は…」

そんなことを言っていると唐突に遊馬に襟首をつかまれる。

「しつこいなあ!そんなので瀬奈が喜ぶと思うの!」

「…」

「瀬奈は君を守った!なのに守られた君は一体なんでそんなんなんだよ!」

「…すまない。」

「謝ったって瀬奈は戻ってこないんだよ!大体…」

突然遊馬は俺の襟首を離した。

「…ごめん。ちょっと大声出しすぎた、何か飲み物買ってくるよ。」

そう言い、遊馬は病室を出て行く。

「…あいつだってショックなんだぜ、それをお前に悟らせないために無理してんだよ、そこだけはわかってやってくれ。」

見ているだけだった進が俺にそんなことを教えてくれた。

「…ああ、わかってるさ。」

「瀬奈はお前を守ったんだ、お前は瀬奈の分も戦わなくちゃいけない、なら今みたくクヨクヨしてるわけにはいかないだろ?」

「…」

その時、最期に瀬奈が残した言葉が脳裏をよぎった。

『後は任せたぞ!』

その言葉を強くかみ締める。

…そうだ、俺はこんなとこで立ち止まってるわけにはいかない。

落ち込んだ気持ちを切り替え、俺は進に一言こう答える。

「…ああ!」




「ここが決勝の会場か…」

「…そうだね。」

パズルカードをデュエルディスクに全てセットした先に示された場所は、なんと海馬コーポレーション本社ビルだった。

…海馬め。

「…中に入ればいいのかな?」

「…多分な。」

ビルに入ると中の受付の女に、いきなりエレベーターに案内される。

そのエレベーターはそのまま地下に直通しているようで、中に入るとそのまま動き出した。

「…」

「…」

緊張しているのか遊馬はエレベーターに乗ってから一言も口を開いていない。

「…なあ、遊馬。」

「…」

「遊馬?」

「…」

「遊馬!」

「えっ!何だい?びっくりするなあ…。」

「何度も呼んだだろうが…。」

「あ、ごめん、何かボーっとしてた。」

そういい、遊馬ははにかんだ…。

…まったく。

「で、どうしたんだい?アテム?」

「…ん?」

何だったかな…

度忘れしてしまった…

「…」

さてどうしたものか…

そんなことを考えていると、エレベーターの動きが止まり、ドアが開く。

「ついたみたいだ…うわあ…」

「そうだな…これは…」

ドアが開いた向こうは一箇所にスポットライトが当たっている以外は殆ど真っ暗な空間。

ただわかっていることはとても広いということだけだ。

「…行くか。」

「うん、そうだね。」

他に行くあてもないのでとりあえず明かりの当たっている場所へ向かっていくことにした。

そこにつくと俺たちのほかに六人の人間がいた。

こいつらが俺たちの決勝の相手…

「全員そろったようだな!」

遊馬と俺が到着すると、突然声が響き渡った。

一体どこから…

そんなことを思っていると、ある一箇所にスポットライトが当たる。

…海馬だ。

「貴様らが決勝のメンバーか!ここまで残ったことは褒めてやろう!」


「…」

「貴様らの戦うフィールドはコレだ!」

あたりの照明が一斉に付く。

「これが…。」

「うわあ…すごいねえ。」

数多くのデュエルフィールドが階段で繋がれ、トーナメント表のような形となっている。

「そしてこれが貴様らの運命を決めるゲーム!アルティメット・ルーレット!」


巨大なビジョンが現れ、そこにルーレットが映し出される。

そのルーレットが回り始め、八つの玉が、放り込まれる。

そしてその玉は、ルーレットにある八つの穴に入る。

その穴には番号が振られており、玉にはそれぞれ決闘者の名前が刻まれている。

「俺は…4番だな。」

「僕は6番。戦うとしたら決勝だね、アテム。」

「ああ。」

「さあ!貴様らの運命は決まった!その運命の示すリングに上がれ!」


「…じゃあ、健闘を祈ってるよ!アテム!」

「俺もだ、遊馬!」

俺と遊馬は別れ、それぞれのフィールドへ向かった。

俺がフィールドに着くと、そこにはすでに俺の対戦相手が待ち構えていた。

そいつの髪は長く、中性的な顔をしているが背はかなり高い、体格からしてきっと男だろう。

…どこかで見たことがあるような。

「私の名は、天馬白夜。貴方は?」

天馬…

ああ…。

俺は三邪神と共に、そこで出会った双子の決闘者を思い出す

「俺の名前は…ア」

じゃない。

「武藤瀬奈だ。よろしくな、白夜。」

「武藤…ああ、もしかして武藤遊戯さんの…」

「そうだ、息子だ。」

厳密に言えば違うらしいが。

「そうでしたか…貴方のお父さんの話は、父さんや叔父さんからよく聴かされてます…こんなことを話している場合ではありませんね、では、はじめましょうか。瀬奈さん!」

「ああ!望むところだ!白夜!」

「「デュエル!!」」
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次回予告

「え?僕がやるの?」

うんwがんばれ遊馬w

「まったく…わかったよ。やればいいんでしょ?」

うんw

「白夜の従属神デッキの猛攻!アテム…大丈夫?次回!遊戯王∞TURN6『蘇生』―[従属神]!デュエル・スタンバイ!」

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